其の4【お風呂】

～正しいお風呂の入り方～

「お湯の温度」と「半身浴」

★お湯の温度「41～44度危険で体に良くない」

　お風呂に入る目的は、体をキレイにすること以外に、体を芯から温め、心身共にリラックスさせ、睡眠の質を高めることにあります。

　つまり、人間の本来持っている、寝て起きたら回復するという「自己治癒プログラム」を正常に働かせるためです。

　ですが、「高温浴」(41～44度)では自律神経の「交感神経」が刺激されて睡眠の質が低くなってしまうばかりか、血圧や心拍数が急激に上昇し、体への負担が大きくなってしまいます。

さらに、「高温浴」の恐ろしいところは、血液粘度の上昇です。

　血液粘度が上昇すると、血液は粘り気を帯びてくるので、血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなります。

　実際に、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になったりしていて、年間で約３万人の方が亡くなっています。

　このようなことから、人間にとって、理想なお風呂の温度は38～40度の「微温」といわれています。

　微温で、20～30分程ゆっくりとお湯に浸かれば、自律神経の「副交感神経」が刺激され、心身共にリラックスした状態を感じることができます。また、血液粘度も低下し、血液もサラサラになります。そうすることで睡眠の質がたかくなり、「自己治癒プログラム」が正常に働きだします。

★半身浴

あなたは入浴時に、当たり前のように肩まで浸かっていませんか??

小さい頃に、お父さんやお母さんに「ちゃんと肩まで浸かりなさい」と教えられたことはありませんか?

　実は肩まで浸かる「全身浴」は、水圧によって血圧が上昇し、心臓にかなり負担がかかってしまうので、あまり安全な入浴法とは言えません。そこで、水圧による体への負担を軽減するためにオススメなのが、「半身浴」です。

　「半身浴」の基本は「みぞおち」辺りまでをお湯につけるという入浴法です。「半身浴で、体はちゃんと温まるの?」って思う方も少なくないでしょうが、「半身浴」は「全身浴」よりもしっかりと、体の芯から温まります。

　というのは、お湯に浸かっている下半身で温められた血液が全身をめぐり、血液の循環が良くなるからです。

さらに、「半身浴は」有酸素運動にも似た効果を得ることができます。なので、普段から運動不足の方にも、オススメ致します。

体に負担をかけずに、心身共にリラックスすることができ、疲労回復や不眠解消の効果も期待できますので、当院では治療の一環と考えております。「生理痛・肩こり・筋肉痛・冷え症・のぼせやすい・足がむくむ」という方に是非お薦めしたい入浴法です。

下半身を十分に温めて、お風呂で健康的な「頭寒足熱型」を目指しましょう！！

★まとめ

温度・・・38～40度の「微温浴」

時間・・・20～30分程度

方法・・・みぞおちまで浸かる「半身浴」

 

じっくりと半身浴を行うと、交感神経と副交感神経が切り替わり、睡眠の質が高くなります。

 

※交感神経・・・血管が収縮し、筋肉が覚醒します。要するに、いつでも戦闘出来る状態が交感神経です。

※副交感神経・・・血管が拡張し、筋肉がリラックスします。睡眠の際には副交感神経に切り替えることが、自己治癒プログラムを正常に機能させるポイントです。

 

★ワンポイントアドバイス

1．冬場は季節的に浴室が冷えて、「半身浴」だと肩の辺りが冷えてしまいますので、乾いたタオルを肩の辺りにかけておくと冷えを防止でき、全身がポカポカしてきますので、より一層「半身浴」をお楽しみ頂けます。

 

2.自分はカラスの行水タイプだと思う方は、じっとお風呂に浸かるという行為は苦手かと思います。

そう言う方には、お風呂に蓋をし、その上で小説や漫画を読むなどと言ったことをしてみては、いかがでしょうか。

 

3.「半身浴」を行った後は、身体の中の水分が著しく失われますので、お風呂に入る前と、お風呂から上がった後はしっかりと水分を摂りましょう。また空腹の状態の入浴は、危険ですので、避けましょう。

 

★体験談

✩眠りが深くなり夢を見なくなった。(２３歳女性)

 

✩肌の黒ずみが無くなった。(17歳女性)

 

✩運動をするのは苦手なので、お風呂なら毎日入るし習慣なので、気が楽です。(37歳男性)

 

✩寝起きの爽快感が今までと違う(77歳男性)

 

お風呂の入り方を少し変えていただくと、

矯正やマッサージ療法の

効果も上がり、とてもオススメです。

あなたの体をもっと健康にする為に、

半身浴を習慣にしていきましょう！！